なんか、「マイナスイオン」並に胡散臭いのが出てきましたよ?

最近、電車の広告で「ナノイー」とか言うものが現れました。
毎日電車に乗る方なら見たことある方もいらっしゃるでしょう。
昔話題になったマイナスイオンは、「科学的根拠がない」などの理由により、今は表示するのは実質禁止されています。
そして、またなんか似たようなのが出てきたので怪しいとw
http://panasonic.jp/nanoe/
↑「ナノイー」の公式サイト(笑)
公式サイトによると、「空気」のクオリティを変えることによりくらしやビジネスの環境をより快適にするそうです。
独自のナノテクノロジーによって水に包み込まれた新しいイオンなのだそうです。
ところで、マイナスイオンにしろこのナノイーにしろ、そもそもイオンとはなんなのでしょうか。
高校で化学をやった人なら分かるでしょうが、イオンとは原子や分子が電子を放出したり受け取ったりして電荷を帯びたものです。
例えば、ナトリウム原子は1個電子を放出して正の電荷を帯びる陽イオンになり、塩素は1個電子を受け取って負の電荷を帯びる陰イオンになったりします。
参考ページ
楽しい高校化学(第1章-第6講)イオンの生成と構造
あとは、雷などを考えるときに大気イオンなどが登場したりしますが、ナノイーのページでは「水の中にあるイオン」と説明されているので、高校化学で教わる一般的なイオンのほうでしょう。
ところでです。
イオンというからには水に何かが溶けているってことですよね。
例えば、食塩が溶けていれば、食塩は大部分が「塩化ナトリウム」ですから塩素がイオンになった塩化物イオンとナトリウムイオンが水に含まれています。
青酸カリが溶けていれば、シアン化物イオンとカリウムイオンが水に含まれています(マテ
とりあえず、美肌効果や野菜の栄養アップなどを謳っているので、何らかの物質が溶けていないと薬にならないと思うんですが、そこら辺はどうなんですかね?
それとも、「水はそもそも一部がオキソニウムイオンと水酸化物イオンに電離している。だからこの概念は間違っていない。」とでも言うつもりなんですかねw
それは普通の水と変わらないんじゃwww
そしてですね、聞き捨てならないことに「マイナスイオンよりも長持ち」などと、マイナスイオンの存在を肯定しているのです!
いやいや、景品表示法などで違反になる物質の存在を肯定しているなんてwww
胡散臭さ炸裂ですよ。
pHは弱酸性らしいですよ。
酢酸でも溶けてるんですかね?w
あ、大気中の二酸化炭素が自然に溶けるから勝手に弱酸性になるのかな?
でも、それはナノイー技術とあまり関係ない気がしますが。
さて、これからどういう展開になっていくのか楽しみです。
私としては、科学的根拠が明確に掲示されて実に興味深い技術になってくれるといいのですが。前例がありますしね…
同じ運命をたどるような気がしてなりません。