エコーIC「ルネサスM65850P」を用いたエコーエフェクタ

前の日記から構想を練っていたエコーエフェクタ、日々少しずつ作っていたのだが、今日ほぼ完成した。

回路図はめんどくさいからM65850Pのデータシートを参照。 アクセサリ用IC | ルネサス エレクトロニクス このページのM65850PというリンクをクリックすればデータシートのPDFが落とせるので、各自落として欲しい。

私はこのデータシートの11ページにある応用回路例(エコー使用時)とほとんど同じ回路を組んだだけw ただ、2箇所だけアレンジした。ICの13番ピンと14番ピンを繋いでいる120kΩの抵抗を7.5kΩの抵抗と250kΩの可変抵抗を直列に繋いだものに変えた。こうすることで、遅延時間を可変にすることができる。7.5kΩの抵抗を入れたのは、13番ピンに直接Vccが流入するとまずいからだ。なので5ページに書いてあるクロック調整用抵抗の抵抗値の下限である7.5kΩの抵抗を入れた。 あと、フィードバックゲイン調整用ボリュームと直列に16kΩの抵抗を入れた。このボリュームの抵抗値をを最低にするとハウリングのような現象が起きてしまうので、その現象が起きない位置まで回してみたらその抵抗値が約16kΩだったので。

このICはダイナミックマイクから直接取った信号だと弱すぎるので、マイクアンプを入れる必要がある。これも面倒なのでエレキットのマイクアンプNT-5を使った。 このマイクアンプはゲイン調整用抵抗が27kΩ(20db)と1MΩ(40db)の2種類が用意されているのだが、どうせならゲインも無段階に調整できたほうが便利だと思い1MΩの可変抵抗に変えてある。(実験の段階で20dbでもゲインが大きすぎたというのもある) 結果、マイクアンプのゲイン調整ボリュームと、フィードバックゲイン調整ボリュームと、遅延時間調整ボリュームの3つのボリュームが付くことになった。

ACアダプタは東京ラジオデパートで売っていた1個50円のジャンク品。11Vという中途半端な電圧とプラグが独自のものだから50円なんていうただみたいな値段で投げ売りされていたんだろうw こういうのは利用するしかない! まず、プラグは容赦なくぶった切って一般的なDCプラグに変える。φ2.1mmが無難だろう。ジャックもそれにあわせたものにする。両方合わせて150円くらい。アダプタより高いw そして、11Vじゃ使えないので三端子レギュレータで5Vに変える。そんなに容量はいらないのだが秋月電子通商で発振防止コンデンサ込みで100円で売ってたので1A用のものを買った。電源は合計で大体300円。5V、500mAのACアダプタで安いのでも630円くらいだった気がするから、かなり元は取れた。 11V、1Aのスイッチング電源が50円はかなり破格だと思うので、使えると思った人は今すぐラジオデパートに行った方がいい。

ブレッドボードで仮組み
ブレッドボードで仮組みしているところ。
完成写真
完成写真
上から
上から
前から
前から
後ろから
後ろから

ケースがタッパなのはご愛嬌。私は子供の頃から電子工作のケースはタッパを愛用している。 どこでも手に入り、安く、プラスチックなので加工もしやすい。三拍子そろったすばらしいケースなのだ。 ボリュームが3つもついていると、なんだかすごそうな機械にみえていいw

秋葉原で部品を買うときは、ボリュームと標準プラグ・ジャックはラジオセンターコンデンサと抵抗は東京ラジオデパート、三端子レギュレータとDCプラグ・ジャックは秋月電子通商で買うといいと思う。 ちなみに、肝心のICは通販のイーエレで買った。秋葉原といえども、専用用途のICはなかなか売っていないのだ。ここは面白いICがいろいろ売ってるので、その気になればいろんなものが作れそう。

ちなみに、始めに「ほぼ完成」と言ったのは、ボリュームのつまみがまだないからw かっこ悪いから後でつまみもつけよう。