ビジネスマナーへの疑問【エレベータ編】

1ヶ月以上日記の更新が滞ってしまい、再開した記事の第1号が愚痴とも取れるような内容で申し訳ない気もするのだが、疑問に感じたので。

エレベータで副店長と二人きりになったときの事。副店長は先に乗っていたのでボタンのところにいた。 そして私は後から乗ったので普通に乗った。もちろん、中に副店長がいたので挨拶はする。(副店長じゃなくてたとえ後輩のアルバイトだったとしても私はちゃんと挨拶をする。それは当たり前。)すると、いきなりこう切り出した。 副店長:「黒マント君(実際にはもちろん本名で呼ばれている)、ビジネスマナーって知ってる?」 私:「はい、なんでしょうか?(何に対して指摘されているのか全く分からない様子)」 副店長:「俺がエレベータのボタンのところにいて、君がそこにいるなら、『代わります 。』て言って代わるもんなんだよ。」 私:「そうなのですか。すみませんでした。」 と、その場は謝っておいたが、とても疑問。

組織というものは、どうしても階級のようなものはある。それはどこの国のどの会社だってそうだろう。 監督する人と現場で働く人を分けるというのは、組織を効率よく動かす上で外せない事項だ。 基本的に部下は上司の言うことに従うものだ。ただ、明らかにおかしなことを言っていたり、非効率的なことを言っているようなら意見できるような機会がなくてはならない。

ただ、今回のこの場合はどうなんだろう。私はまず、「副店長の器ってそんなものなのか?」と思ってしまった。エレベータのボタン押しなど、誰でもできるような一種の雑用ともいえるだろう。副店長の言葉を意訳すると、「エレベータのボタン押しなんて雑用を何で副店長の俺がやらなくてはいけないんだ。お前がここにいるならお前がやれ。」とそういうことではないのか。

確かに普通なら雑用は部下がやるもので、上司は指揮・監督をする立場だ。何でそうなのかというと、指揮・監督する人間が雑用に追われているようでは、組織の全体を見渡すことができないからだ。しかし、エレベータのボタン押しを副店長がすると、副店長としての業務を全うできないのか。そんなことはありえない。

ウチのフロア長みたいに、備品補充や何十枚もの封筒の中にひたすら紙を入れるなんて作業を手が空いているときはフロア長であるにもかかわらず(こんな言い方もおかしいのだが)自分からやる人だっているのに、これは器の小ささを感じざるをえない。ウチのフロア長は結構器が大きいと私は思っている。(もちろん、理由は雑用を自分からやるからだけというわけではない(笑)

監督者が指示を出したら部下が動く体制というのは必要だし大事なことだ。そして、その監督の器が大きければ、部下は自然とついてくる。自分から雑用はお前がやれというような器の小さい人は、その場はうるさいから従ったとしても部下は率先してついていこうとはしないだろう。

確かにそういうビジネスマナーは存在したのかもしれないが、伝統ならなんでもいいものというわけではない。悪しき伝統は排除し、みんなが気持ちよく効率よく働ける環境を目指す必要があると思う。