エコーIC
持ち込みカラオケではマイク→ミキサー→アンプという風につながってしまうので、エコーがかからない。 普通のカラオケではマイク→カラオケマシン→アンプとつながっており、カラオケマシンは当然カラオケ用に作られた機械だからエコー機能があるが、普通ミキサーにはエコーがかかるエフェクターなどは内蔵されていないのだ。
なので、持ち込みカラオケでエコーを効かせたい場合はマイクとミキサーの間にエコー用のエフェクターを入れなくてはならない。ところが、このエフェクターがまた曲者で1万円以上する。(もっと安いのもあるのかもしれないが、私は見つけられなかった) ミキサーですら1万円かけなかったのに、エコーのエフェクターで1万円以上かけるのはばかばかしい(別になくてもカラオケはできるし)。ならば作るしかない!
エコーを効かせる回路を組もうと思うと、音を一時的に記憶する回路を組まなきゃいけなかったりして個人では敷居が高すぎる。なので、エコーを効かせるICを使うのが手っ取り早い。 調べてみると、ルネサスエレクトロニクスのM65850Pが個人でもわりと手に入りやすくよさそうだ。
データシートを見ると、このICは本当に「入力された音を遅延させる」という機能しかなくて、元の音と遅延した音を合成するミキサー(回路)が別に必要になるみたいだ。(そうしないとエコーにならない) そんなのエコーを効かせることが目的ならミックスするに決まってるんだから内蔵しておけよな…orz マイクの入力を2つ以上にするなら、それをミックスするミキサーもまた必要らしい。ちょっとめんどうだなぁ。マイク入力はとりあえず1つにしてマイク用のミキサーはJK-3Mを使うかな。秋葉原のトモカ無線で1680円で売っている。
もう一つ、すごく多機能なICを見つけた。 これもルネサスエレクトロニクス製のM65851FPというものなのだが、機能がやばい。
M65851FPのデータシートより抜粋
ただ、問題が結構ある。ICの形的に手で半田付けするのは結構難しい、組み込みシステム用(例えばメーカーが作るコンポとかラジカセとか)なので、個人でも手に入れられるかどうか、制御がマイコンとのシリアル通信なので、制御用のマイコンを作らなくてはいけない、など…。
本当にこのICを使ったシステムが出来たら、どこにも売ってないし誰も(個人では)作ってないような機械ができるが、やっぱ夢見てないで大人しく前者のICを使うべきかな。 マイコンはいじったことないから一から勉強しなきゃいけないのも大変だし…。昔、学校でPICとかやってた人いたなぁ。
まずは欲張らないで前者のICを使ってエコー回路を組んでみますかね。