会社を体育会系(軍隊?)にすることの是非

いろいろあって3週間ぶりに「昼礼」に出てびっくりした。 なんか唱和のようなものをでかい声で2回続けて言ったり、連絡事項で誰かが何かを言っている途中で「〜して下さい」という命令形の文が出てきたらでかい声で「はい!」と言わなきゃいけなかったりと会社がどんどん軍隊化している。 服装点検!とか持ち物点検!とかほんとボーイスカウトか軍隊だね。(ボーイスカウトももともと創始者が軍人なので、少し軍隊じみたところはある。まーボーイスカウトは集団生活とかそういう青少年育成団体だからいいと思うが) 壁には「朝礼は売場で接客するための『訓練』である。訓練に参加しない奴は当社には不要。」みたいな事が書いてある張り紙があるし。 いきなり変わりすぎて戸惑う。

日本は言うまでもなく資本主義社会であり、資本主義において企業とは利潤を追い求めるものである。そしてウチの場合は小売業なので、売り上げを上げることが命なわけだ。 全ての行動の目的は、「売り上げを上げるために」することになる。(別に私は売り上げ原理主義というわけではないが、分かりやすく例えるためにあえてそう表現する)

何が言いたいのかというと、朝礼や昼礼ででかい声で挨拶を唱和したりして、はたして売り上げは上がるのかな?と。 なんか唱和する側の立場としては「いやいや言わされている」感が否めない。会社側としては「朝に元気よく挨拶をすることで気合を入れる」みたいな意味合いがあるのだろうが、少なくとも私は「なんだそれ?」という感じで心の中ではテンションが下がった。従業員のテンションが下がったら売り上げは下がると思うんだけどな。私がひねくれ者なのだろうか。

「体育会系」でググったブログなどにも出てきたのだが、「必要以上に挨拶を重んじたりするのはおかしい。人間関係を気持ちよくしたり円滑にするために挨拶をするのに、挨拶をすることが目的になっている。」 と言っていたりする人がいた。私も概ねそっちの論者だ。今はもうやめてしまった私の尊敬する上司の名言にこんなものがある。 「人間は目的のために行動をするのであって、行動することが目的になってはいけない。」 これはすばらしい言葉だと思う。たぶん一生忘れない。自分が上になっても、行動することが目的になっていないかどうか随時確認しようと思う。

今回の昼礼の挨拶唱和は、明らかに挨拶をすることが目的になっている。サービスとかも変わるし、どんどんあさっての方向にいってるなぁ。大丈夫なのかな。