答えのない問題

駅のトイレで、酔っぱらっている人を介抱している駅員を見かけた。大便器は全部埋まっていて、酔っている人は間に合わずに手洗い場で吐いてしまった。吐き終わった後、駅員が酔っている人に対して「大丈夫?動ける?」と聞いた。 すると、通りすかりの一人が、 「おい、客に向かってなんだその口の聞き方は! 『動けますか?』じゃないのか?」 と言った。言われた駅員は黙っていて、通りすかりの人は「黙ってたら分からないだろう!」と更にヤジを飛ばしていたが、警備員らしい人がトイレに入ってきたらそのまま行ってしまった。 この人は、面倒なタイプではあるが、言っていることは間違ってはいない。言い方に問題がある気がしないでもないが(苦笑 ただ、例えば介抱している人が駅員ではなく、警察官だったらどうだろう。そんな文句を言う人はいないのではないのではないだろうか。なぜいないのかと言えば、“立場が違う”からだろう。 しかしだ。駅員から見て、駅にいる一般人は大抵「お客様」な訳だが、「一人の人間として酔っている人を助ける」という見方をすれば、「駅員」だの「お客様」だのは関係ないとも言える。 酒はなぜ二十歳からなのか。健康上の問題もあるが、子供では加減が分からないからというのもあるのではないか。逆に言えば、「いい歳の大人が、吐くまで酒飲んでるなよ。」と言われても仕方ない。社会的に泥酔者は困った存在だ。その困った存在を助けているわけだから、口の聞き方とかいう話ではないとも言える。 しかし、駅員が制服を着て、業務中に泥酔者とは言え「お客様」に接しているわけだから、やはりため口はよくないという話も間違ってはいない。 みんなはどう思うか意見を聞きたい。