一億と二千年のうちの二千なんて誤差じゃね?

創聖のアクエリオンより引用

一万年と二千年前から愛してる 八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった 一億と二千年あとも愛してる 君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない

とても有名な歌だ。 ところで、初めて聞いたときから常に思っている疑問なのだが、一万年と二千年のうち、二千年は一万年の20%なので無視するには誤差が大きすぎる。だから分かる。 しかし、一億と二千年のうちの二千年は、一億の0.002%でしかない。一万二千年を万で表すと1.2万だが、一億二千年を億で表すと1.00002億となる。有効数字6桁だ。 この歌を聞くたびに、いつも引っかかる。 地球で言うところの紀元前、紀元後という話をするのであれば、年単位では有効数字4桁で分かるものが結構ある。なぜなら資料があるからだ。 しかし、数億年前という話になると、年代測定をするほかはない。 放射性同位体による年代測定について このページによれば、地球の今から1億年前を表す中生代では、誤差は50万年だという。つまり、一億飛んで二千年前かどうかは、調べようがないのである。だから、「一億と二千年前から〜」という議論に意味はない。

とまぁ、創聖のアクエリオンを見た事がない人の戯言。「創聖のアクエリオンでは、1億年以上文明は続いているんです」とか、「それが分かる正確な資料がある描写があるんです」とか言われたら一発で終わりなのだがw でも、仮に分かったところで、一億飛んで二千年前から愛してるなんて普通は言わないだろう。現実で考えてみよう。まず「何年前から愛している」ということ自体を日常会話で言わない気がするが、そこは置いておかないと議論が出来ないので妥協する。 「何年前から愛しているよ」という話をするとき、例えば結婚50年の夫婦がいたとする。どちらかが告白して付き合って、3年後に結婚したとするならば、せいぜい53年前から愛しているよというのではないだろうか。53年と12時間前から愛しているという言い方はしないだろう。(53年に対する12時間は、大体1億年に対する2千年に相当する)