石原慎太郎「天罰」発言の全文

記者A「最後に石原知事にお伺いします。知事は、今日のですね、蓮舫大臣との会談の後で、日本人の我欲についてお話されて、『津波をうまく利用して、我欲をうまく洗い流す必要がある。積年にたまった日本人の心の垢を。これはやっぱり天罰だと思う。』とおっしゃいましたけれども、これは意味はどうあれですね、被災された方にとってはですね、非常に不謹慎な発言だと思いますが…」
石原「いやいや、あの時申し上げた。『被災された方にはですね非常に無残な言葉に聞こえるかもしれませんが』と言ったじゃないですか。言葉を添えてますよ。」
記者A「…分かりました。以上ですか?」
石原「正確にね、君、人の言うことを聞いて、正確に聞き取って正確に報道してもらいたいね。」
記者A「各社さん、お願いします。」
記者B「石原知事、確認なんですが、先ほど『天罰』という発言はご失…撤回されるのでしょうか。いや、なかったことにするんでしょうか?」
石原「そうじゃないんですよ。あのね、私はね、日本人の我欲がですね、政治を左右してる。例えばね、「減税党」なんたらがまかり出てくる。減税って何をするんですか?それ言い出してる張本人がなんもやってない。1兆5000億くらいの借財があるんですよ。それがですね、市民税や住民税、こんな非常にチャチな税金でね、ある意味でね、例えばそのどれだけの税金が返ってくるかってこと、その喜ぶ人たちが知らずにね、歓迎する。減税って言うと市民税に限らない。これどんどん演繹していくとですね、これは日本の今の財政状態で、どんな減税が出来るんですか?財政もピンチでしょ。あなた初めて見る顔だけどね、日本がもしECに属している国だったら、こんだけ国債残高が高くなってきたらECから追い出されますよ。入れませんよ。ユーロ使えなくなりますよ。そこまで来てるのにね、減税って言うね、耳のね、さわりのいい、そんな言葉につられてですね、国民がですね、歓迎する。私はそういうその心情がね、今の政治を招いていると思うの。これは何も民主党の責任だけじゃない。あのね、これはやっぱりね、こういうところで話しないとね、私たちこの国は立ち上がってこないと思う。ということで申し上げたんです。」
記者B「民主党に対すると意味なんでしょうか?」
石原「え?」
記者B「民主党に対する天罰という意味なんでしょうか?」
石原「いや日本に対する天罰ですよ。」
記者B「洪水が天罰という風にイコールになってしまうと思うんですが。」
石原「え?」
記者B「…洪水が、天罰であるという風にイコールになってしまうと思うんですが。」
石原「いや、それはやっぱりこれをどう受け止めるかという受け止め方の問題なんですよ。」
記者B「災害に対する受け止め方という感じでしょうか?」
石原「大きな反省のね、一つの要素になるんじゃないですか。それしなかったらね、犠牲者達だって浮かばれないと思いますよ。」
記者B「ありがとうございます。」
※一部助詞などの言い回しが微妙に違ったりしますが、プロパカンダは含まれていません(笑

以下、私感

「天罰」と発言したことだけがクローズアップされて石原氏が叩かれているが、これを聞く限りだと犠牲者に天罰が降りたという意味ではないと思う。
日本(全体に)降りた天罰と言っている。
そこを記者が恣意的な質問をして、反石原に持って行こうとしているように聞こえる。
でもまぁ、「地震は天罰」と例えるのはよくないが、減税云々の話は全く同感。
これ書いてる時点では既に撤回しているが。
「減税」というフレーズに飛びつくアホと地震は関係ないし。
夕張市のように、日本が財政破綻したときに「これは天罰」といったら、これ以上ないってくらい説得力のある言葉だったと思う。言い時を間違えたな。